Acnitiオゾン廃水センサーの特徴は?
Acnitiのオゾン廃水センサーは、溶存オゾンが高分子膜を通って拡散し、電解質層内で反応するという実証済みの電気化学的測定原理を使用している。この反応により、オゾン濃度に正比例する電流が発生する。3つの電極(作用電極、対電極、参照電極)を使用しているため、測定は安定したままであり、センサーは経年劣化や汚染の影響を受けにくい。
用途
主な利点
簡単な取り付け
センサーには取り付けボードと必要なアクセサリーが付属している。フローセルはプレインストールされており、スマートコネクターによりセンサーのセットアップが素早く簡単に行える。
測定原理
オゾン廃水センサーは、電気化学分析で実績のある高分子膜を用いたポーラログラフィー測定原理に基づいて、水中の溶存オゾンを測定する。
ステップ・バイ・ステップ:
オゾンが膜を透過する
- 水中のオゾン(O₃)が特殊な高分子膜を通ってセンサー内部に拡散する。
オゾンは電解質層に達する
- 作用電極と対極の間には、薄い電解質層がある。オゾンは膜を通過する際にここで溶解する。
電気化学反応
- 作用電極の表面で、オゾンは反応する:
酸性条件下では
O₃ + 2H⁺ + 2e- → O₂ + H₂O
塩基性条件下では
O₃ + H₂O + 2e- → O₂ + 2OH-
- 同時に対極で酸化反応が起こり、電子が放出される。
電流強度=オゾン濃度
- 発生する電流量は、水中のオゾン量に正比例する。これは限界電流領域と呼ばれ、電圧を上げても測定電流が一定に保たれる電圧範囲である。
安定したリニア測定
- 3つの電極(作用電極、対極、参照電極)を備えた安定した設計により、センサーの汚れを最小限に抑えながら、長期間にわたって信頼性の高い測定を維持する。
つまり、オゾン廃水センサーは、水中のオゾンを電気信号に変換し、オゾンの量を正確に示す。信頼性が高く、リニアで正確、まさに重要な測定アプリケーションに求められるものである。
重要な仕様
特徴 | 仕様 |
---|---|
型式 | ELP-200 |
測定原理 | ガス透過膜を介した電気化学的測定 |
測定範囲 | 0~10mg/L 溶存オゾン |
測定精度 | フルスケールの±2.5 |
応答時間 | 60秒以内に90%応答 |
温度範囲 | 水温5~30℃、周囲温度:5~40 |
消費電力 | 約5V A |
接続 | 水の出入口用ステンレス製継手 |
外形寸法 | 125 x 81 x 560 mm |
用途 | 廃水処理, 製薬, 食品・飲料工業, 研究所, プロセス水の消毒 |