投稿: 2017年5月5日
編集済み: 2023年8月26日

ファインバブルを利用した長距離鮮魚輸送(鮮魚のストレス軽減と大量輸送実現による環境への配慮)

gasworld.comのジェミマ・オーウェン・ジョーンズ記者のレポート

活魚輸送トラック
活魚輸送トラック

2012年、日本に本拠を置く企業マリンバイオテクノロジー社は、鮮魚輸送のためのCO2麻酔法の開発に着手しました。長距離輸送の際に魚を一時的に寝かせ、ストレスを軽減し、同じ水量でより多くの魚を輸送できるようにすることで、魚の品質を向上させようと考えたのです。このコンセプトにより、国内外を問わず鮮魚の輸送が可能になるはずです。同社は「活魚コンテナ」のコンセプトを開発しました。人工海水中に酸素と二酸化炭素のウルトラファインバブルを放出することで魚を眠らせるというものです。コンテナに搭載された10リットルの酸素ボンベと5kgの液体二酸化炭素ボンベ1本で40時間の輸送が可能です。

コンテナはすでに数回の旅、つまり長崎から東京のレストランまでの800キロの旅を完了しており、所要時間は約17時間でした。中島社長の将来の目標は活イカの出荷です。イカはとてもデリケートな生き物で、環境の変化に敏感です。それらを生きたまま輸送するのは非常に困難です。私たちのコンテナを使って、世界中のどこにいても、一番美味しい魚介類を食べてもらいたいと思っています。

記事全文

写真mathieu_matiu / CC BY